マスに関連したニュースをいくつか、まとめてUPしたいと思います。
総人数が3000人に達するようなLargeカテゴリーのマスバンドでは、『スペシャルセクション』と呼ばれ、著名なデザイナーやセクションリーダーが特徴的なコスチュームを発表し、その他のサービスも独自のものを提供する特別なセクションを展開していることがよくあります(旧『Poison』は巨大バンドとして有名でしたが、要はスペシャルセクションの集合体でした。ですから、どんどんと人気セクションの独立が加速、最後は解散へと至った…とも考えられます)。当然、そういったセクションは、ローンチング・イベントを単独で行うだけでなく、サイトもそれぞれに運営していることがほとんどです。
先日の記事でも、Trini Revellersのスペシャルセクションをご紹介しましたが、以下に挙げたものも、いずれもユニークなデザインを発表しています。
De Krewe Presents Royalty(先日の記事でも取り上げたセクションです)
Vive La France(本体のRevellersのテーマ、フランス革命にちなんで、トリコロールカラーの衣装を提案)
Paris is Burning (Rugeli Promotionsによる、炎を思わせる赤とオレンジのセクション。ヘッドピースは帽子なのが特徴)
Les Fêtes Gallantes de Versailles(アシンメトリーなフレンチカンカン風のデザイン、紫とオレンジのコントラストが印象的。後ろから見るとミニスカになっているのが可愛い)
それから、『インディアン・マス』をテーマとしているLegacy(
先日の記事参照)のスペシャルセクション、
ChutneyのサイトもUPされています。ローンチングの写真アルバムで見かけてその出来に感嘆したものの、その後、行方不明(爆)になっていて、あれはどうしちゃったんだろうと思っていた、いかしたコスチュームのうちのひとつです。スペシャルセクションだったとは、本体のほうのサイトには載っていないわけですね。下の写真がそのコスチュームですが、何といっても、豪華ではじけたデザインのヘッドピース、そしてオレンジと黄色の発色の鮮やかさが魅力的です。
また、11月には、アート系マスを発表している人気バンドのローンチングが相次いで行われる模様です。ラージバンドではなく、ミディアムカテゴリーに属する
Masqueradeは11月11日に一般向けのローンチングを予定しているそうですが、先週末、一足先にメディア向けのものを行っています。テーマは、“Golden Heritage—A Tribute to Mas"で、オールドスクール流行り(COSKEL的に非常に嬉しいことですが)の昨今を反映してか、一定の年代以上の見る人が見れば、かなり昔懐かしいテイストに仕上がっているとのことで、事実、モチーフや色使いなどに、昔の写真で見る古き良き時代のマスを彷佛とさせるものがあります。
今後、何といっても要注目なのは、今年度の最優秀バンドの称号を懸けてTrini Revellersと争い、惜しくも2位に甘んじた
Brian Mac Farlaneのプレゼンでしょう。多くのカーニバルファン(特に、通好みのトリニ現地のマスカレーダーたち)が首を長くして待っているローンチングは、11月30日を予定しているそうです。テーマは"India..the story of Boyie"、すなわちインドがメインテーマとのことで、いろいろなイメージを想起させるだけに、豪華絢爛な一大スペクタクルが期待できそうです。サイトのほうは工事中ではありますが、FLASHアニメのオープニングで、昨年までのサイトとは打って変わって力の入ったものになっています。今年の雪辱を果たす気がありありで、来年もTrini Revellersとのガチンコ勝負になる可能性大。どちらに軍配が上がるか、実に楽しみなところです。ちなみに、大好評だった今年のプレゼンテーション、"Threads of Joy"の独創的なスケッチの数々は
こちらから見られます。これらのスケッチを見ながら、来年度を期待して待ちましょう。