ほんとにやってくれました!昨夜のパノラマ決勝で、トリニダッド・オールスターズが5年ぶりの優勝を飾り、名実ともに世界一のスティールバンドに輝きました!!オールスターズ×COSKELのコラボは、これ以上ない最高の形で完結しました!!!
Natonial Panorama 2007
Large Band Category Results
(以下、順位、得点、バンド名)
(1) 288.5 Trinidad All Stars
(2) 286.5 Phase II Pan Groove
(3) 275 Exodus
(4) 274.5 Desperadoes
(5) 269.5 Tropical Angel Harps
(6) 269 Renegades
(7) 260.5 Starlift
(7) 260.5 Invaders
喜び大爆発の瞬間を捉えた写真を、いち早くトリニダード現地より届けていただきました。バンドメンバー達が着ている淡いブルーのTシャツが、COSKELのデザインによるものです。これに真っ白なシャツをふわりと羽織ったクールなコーディネイトが、当日の正装でした。皆、とても気に入ってくれたそうです。しかし見てください、この笑顔、笑顔、笑顔!第2位との得点差、なんと!たった2ポイントでの見事な勝利!!文字通りの激戦を制して、嬉しさもひとしおだったことでしょう。
写真はクリックで拡大します:
(SPECIAL THANKS TO SHIZUKA MINAMI お疲れのところ、本当にありがとうございました!)
2ポイント分、ひょっとしたらCOSKELのTシャツがラッキーチャームとなって、後押しできたのかな!?なんて、僭越ながら感じ入っている我々です!この写真を見て、本当に救われた思いです。
昨夜は、ずっと現地からのネットラジオ中継を聴いていたのですが、素晴らしい大会でした。子供の頃からパノラマに親しんできた相方Xolaniによると、『ラジオやテレビで流れる演奏だけで味わえる凄さは、たぶん40%ぐらい。残りは現場でヴァイブスを感じないと、あの本当の迫力はわからないし、優劣も正確には判断できない。』とのこと。それでも聴かずにはいられないので、ラジオで我慢しましたが、現地に居合わせることができたら、どんなに良かったでしょうか。ラジオ中継ながらも、どのバンドもすごいレベルの高さで、まさに世界一のバンドを決めるにふさわしい華麗な演奏が次から次へと繰り広げられました。
筆者がオールスターズ以外で特に良いなと思ったのは、デスパーズの愛称で親しまれている、スティールパン発祥の地、ラヴァンティを本拠地とする『Desperadoes』の演奏でした。すごい気迫&グルーヴ感で、ラジオのアナウンサーも絶賛。これはすごいなと思わされました。そして、昨年、一昨年と3年連続の優勝を目指していた、『Phase ll』(フェイズ2)の演奏も素晴らしかったです。実に華やかで荘厳なアレンジが光っていました。フェイズ2の出番は最後から2番目で、彼等の演奏が終わった時点で、ラジオ・アナウンサー達の意見では、1位がフェイズ2、デスパーズが2位(最終順位では残念ながら4位)になるだろうとのことでした。
そして満を持して、8番目でトリを飾る、我らがオールスターズの登場!緊張と期待感で一杯なあまり、ラジオを立ち上げているPCの前をうろうろと無意味に歩き回る、筆者と相方(笑)。そうして始まった演奏は、出だしのフレーズが流れた時点で、相方曰く、『これは俺等がもらったぜ!』。そのぐらい、最初の出方がものすごく、ビシィッとキマってました。その後も、意表を突く眩しいまでのアレンジが次々に飛び出してくる、とてもスリリング&エキサイティングな8分間に、途中で思わず何回も、やった!決まった!と叫ぶ我々。同じテーマ曲、カリプソニアンのDe Fosto作曲による『Pan Lamentation』(パンマンがいかに貧乏かを面白可笑しく笑い飛ばした内容)を演奏したバンドはほかにも2つあったのですが、オールスターズの演奏はそれらのバンドとは一線を画したアレンジで、格の違いを証明した感じでした。素晴らしい一体感と躍動感、しかもとても楽しそうな演奏だったのが印象的でした。
しかしパンの演奏を、手に汗握って、あんなに真剣に聴いたのは今までで初めてでした(爆)。決勝進出の8バンドの演奏が全て終了したのは、現地時間で夜半過ぎのことでしたので、結果を待たずして我々は一旦ラジオのほうは止めたのですが…翌朝起きて、ネットをチェックして大感激!オールスターズ勝っちゃってました!!俺たちが勝つに決まってる、という相方の言葉を信じたかったものの、ライバルのフェイズ2、デスパーズがかなり凄かったので…昨晩は筆者的に、心なしか眠りも浅かったような(笑)。特に、フェイズ2の超絶テクは冷や汗ものでした。ただ、かなりクラシック音楽寄りの、華麗で豪奢ではあるけれども堅い感じも否めないアレンジ、ややとっつきにくい曲のチョイスだったので、審査員が技術点をとるか、あるいはエキサイトメントとか感情面を含めた芸術点をとるか、どちらになるかなと思っていたのですが、やはり、聴いていてワクワクする、『bachannal』なフィーリング溢れるオールスターズの演奏を、より高く評価したように思われました。
そんなわけで、ハラハラドキドキの一夜でしたが、最高の結果に終わって本当に何よりでした。パノラマのラージバンド・カテゴリーでタイトルを獲るということは、国内外を含めたスティールパン界最高の栄誉ですから、オールスターズ周辺の人々は、昨夜から嬉しさのあまり、誰も眠っていないのではないでしょうか。本日の記事は速報ということで、当日のさらに詳しい様子は、カーニバル後にまとめてご紹介できればと思います。楽しみにしていてください!また、今回着用の別注アイテム、オールスターズ・モデルのTシャツを限定販売する企画も検討中です。こちらもご期待ください!
昨夜の珠玉の演奏の数々は、こちらからダイジェストで聴けます:
National Steelband Panorama 2007
Congratulations Neal & Massy Trinidad All Stars!!!!